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術後五日目 朝 [闘病記]

予想に反して、眠れない。
ちょっと寝て、時間確認しても一時間しか経ってない。昼夜逆転ではないし、軽繰状態ってやつかも。結局、トータル四時間程度しか眠れてない。がっかり。
仕方ないのでツイッターで医療情報を収集。 日経メディカルブログ尾藤誠司医師の「今のインフォームドコンセントはおかしい」ってのに遭遇。現代の医師は、患者に懇切丁寧に説明することに必死であるように見える。説明を動画など駆使して時間短縮し、患者の事情や言い分を聞く対話スタイル「相談しよう、そうしよう」へのシフトが必要という内容。医師としての意見。でも、患者側にも問題はある。
今回、私はいくつかのインフォームドコンセント(IC)を受けた。私も医療者の端くれ。起こり得る最悪の事項は、その頻度が低くても患者に説明することは、十分理解している。しかし、ICの度に震え上がるような感覚に襲われた。しかも、それだけは絶対に認容出来ないというストーマ造設の可能性についても、ただ黙って頷くだけで拒否することが出来なかった。まさに、医師の説明を前にすると「まな板の上の鯉」。近親者のいない独り身の女なのだから、手術中に考えなくてはいけない方針を、前持って想定しておき、ICの際に医師に伝えようと決心していたのにも関わらずだ。結局、私は自分の人生観やライフスタイル、思想を知り合いの外科医に吐露し、私が意識のない際に医学的判断が必要になれば、その外科医に全ての意思決定権を託すという幸運に恵まれ、不安感なく手術に挑めたのだ。
尾藤誠司医師は、文部科学省の研究事業として「患者と医療者でともに考えるインフォームドコンセントの手引き」を作成されたとのこと。これを、IC前に読んでいたら知り合いの外科医に、あのような責任重大の大役を押し付け迷惑かけることもなかったのかなと思いながら、さっそくダウンロードhttp://www.ishisengen.net/pdf/tomoni.pdfしたら、その手引き作成チーム15名の中に、まさにその知り合いの外科医の名前があった。本人からは全く聞いていなかったのでビックリ!私って、凄い人物にサポートしてもらってたんだと興奮して、本人にメール。返信もらったが、よく考えたら朝の4時45分。起こしてしまって、ごめんなさい。それにしても、私の白羽の矢の立て方の正確さは尋常ではない。
今日から食事。しまっていたカトラリーとマグカップを用意して待っていたら、なんと昼からとのこと。笑ってまた傷口に響いた。
朝から担当医3名が、続々と来室。バルーンチューブ抜去+シャワー許可。やっとネグリジェからパジャマ生活に戻れる。抜く時って、痛いのかな?

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