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術後七日目 [闘病記]

点滴も外れ、蓄尿も終了。気になっていた不正出血もなくなり、昼からは全粥から白飯にステップアップ。病院内のコンビニからの帰り道、エレベーターに駆け込み乗車。ん?

私、走れてるやん!
昨日までは、点滴スタンドを道ずれにガラガラと「ええ、そうよ、私は病人よ、入院患者よ」オーラで歩いていたのが、走ってる自分に驚く。後は、排便さえ順調になれば。iPadでベッド上での便秘体操を検索。明日の早朝から、チャレンジしよう。
お昼ご飯の前に、栄養士より今後の食事療法について指導を受ける。ケンタッキーが食べたい。たこ焼き、お好み焼きは?チーズケーキは?パイは?食べていいもの、駄目なものを必死に確認。苦笑されてしまった。とにかく、ゆっくりよく咀嚼して食べることにつきる。あ、チョコレート食べていいか、聞くのを忘れてた。しょんぼり。

喉元の熱さを忘れないために、術後から書き始めた闘病記。一週間を記念して読み返してみたが、自分の回復の早さにびっくり。でも、今後は大きな変化もさほどないだろうし、1日1記録程度に減らそう。

お昼には、職場の部下(私の右腕、18年も一緒に働いている)が、私の依頼したいくつかの用件をこなし、来てくれた。自分の仕事にプラスして、薬局長代理としての仕事。それだけでも大変なのに、毎日病室に寄ってくれるのだ。入院前から、「毎日、行きます。洗濯物とりに伺います」と言ってくれるので、私は大丈夫だからそんな時間があれば、自宅に戻って休養してと断ったが、効果なし。「今から、行きます」「大丈夫よ」のメールやりとりを何度も繰り返している。「大丈夫よ」ではなく、「来ないで」と返信すればいいのだ。でも本音は来て欲しいから「大丈夫よ」と返信してしまう。仕事の話が聞きたいから。自分の話を聞いて欲しいから。彼女の好意に甘えて、あれこれ依頼する事もある。今日だって彼女の久し振りの平日休みと判っていたので、銀行の用事を依頼してしまったのだ。まさに職権乱用。でも、本当に感謝だ。どうやって、この感謝の気持ちを伝え、お返しをしたらいいのか、考えている。今だけじゃなく、この思いを忘れないために、闘病記に彼女への思いをこうして書き残すことにした。
その後、職場の看護師長Aさんがお花と日持ちのするお菓子を持って来てくれた。右腕ちゃんも、彼女のご両親からと豪華なアレンジメントを持って来てくれていたので、いっきにお部屋が華やいだ。看護師長Aさんも、同じ種類の病気で闘病中で、しかも病棟師長という責任職をこなしている。それを知っていたので、この病気が発覚して真っ先に相談した。病が病だけに、病気を受け入れたつもりでも、不安感、絶望感などの感情のぶれがあって当然、それの繰り返し。ただ、徐々にその波の揺れが小さくなっていくので、安心すればいいとアドバイスをいただけた。本当に、安心できた。
その後、手術に立ち会っていただいた知り合いの外科医がお見舞いに来てくれ、手術の内容を詳しく聞くことができた。
多忙&遠方の方ゆえ、手術の日は日帰りの来阪。しかし、手術の時間が延長したことで最終電車に間に合わないかもというギリギリの状態だったが、人口肛門にはならず、吻合できたことを確認して、手術室を出た、JR京都線が3分遅れていたことで、最終の新幹線に乗れたそう。この外科医の登場がなければ、今の私はないと言っても過言ではない。

一週間を振り返り、いや、この1月24日の検査以降を振り返り、私は奇跡的な幸運に恵まれ続けた。その幸運は、いまだに続いている。この病気になったことは不運ではあるが、この幸運続きで病の回復過程を体験していることは、とてつもなく大きな意味があるのだと思う。その意味を探求しながら、新たな人生を明るく前向きに進んでいこう。


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