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手術当日 (手術までの経過⑫) [闘病記]

入院日当日14日は見舞客4名。15日は5名。16日は親戚も含め10名。17日手術当日は11名。
(連日病室に来てくれている人も含めての数字。)結果的に、総勢16名の方が手術前に心配して来てくれたことになる。
このように皆さんの暖かい応援があったからこそ、ワクワクした気持ちで手術室に行くことが出来た。あれだけの最悪の手術説明を受けているにもかかわらず、オペ着を来てピースして写真を撮っている患者なんて普通いないだろう。この時には、「人工肛門になろうが、尿路変更になろうが、覚悟しよう。なんとでもなる。」と前向きに考えられるように変化していた。もちろん、本音は「私のライフスタイルにストーマはあり得ない」だったが・・・。
手術室まで、長い長い廊下を親戚、友人達、そして知り合いの外科医とともにストレッチャーで移動。歩いてでも手術室に移動できるのに、とても不自然な状況。外科医の言うことには、今では歩ける患者には歩いて移動してもらい手術室でオペ着に着替える流れに変更している病院も増えてきたらしい。オペ室前の扉で、みんなとはお別れ。父と母の時を思い出す。私は扉の外側で、親がオペ室に入室するのを見る側だった。でも、今回はオペ室に入る立場。とてもへんな気分だったし、照れくさくてみんなの顔が見られなかった。
オペ室に入り、病棟看護師とオペ室看護師が私の引継ぎを申し送る。その時、恰幅のいい女性が知り合いの外科医を捜す声が聞こえた。「H先生、術医に着替えましょう。案内します。うちのオペ室の設備もちょっと見学されますか?」気がつくと、扉の外で分かれたはずのH医師がそばにいた。私は、その看護師(オペ室師長らしい)の溌剌とした仕事ぶりと明るい笑顔に釘付けとなり、自分が手術することすら忘れそうだった。彼女に「頑張りましょうね」と言われると「はい!」と元気に応えられた。その後、麻酔医のいる部屋に移動。硬膜外麻酔のチューブを入れられる。挿入時、痛みもしびれも感じない。きっとうまい場所に挿入してもらえたのだろうと安心する。ただ気になったのが、「術式は?」と一人の医師が質問し別の医師が「S状結腸低位前方切除と膀胱ガン」と応えたこと。は?膀胱ガン?誰のこと?私のこと?とはてなマークを頭の中に飛ばしまくっている時に、執刀医のT医師と知り合いの外科医が私のそばにやってきた。ドラマで見る手袋の手を挙げた状態で。あれ?もっと後に入る予定だったのに、もう入ってきた?とまたしてもはてなマークを飛ばしているうちに、意識がなくなっていった。



ということで、手術開始までなんとか書き上げました。
この続きが、「術後」となります。



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